テクノロジーの進化は残酷なほど速いもので、数年前のハイエンド機があっという間に「型落ち」と呼ばれる時代です。筆者は普段、映像編集や重いレンダリングをこなすために2024年発売のM4 Max(メモリ64GB)搭載のMacBook Proをメイン機として愛用しています。あのモンスターマシンの圧倒的なパワーに慣れきってしまった今、ふと部屋の片隅で眠っていた1台のMacBookに目が止まりました。
「MacBook Pro (15-inch, 2016)」
Touch Barが初めて搭載され、USB-Cのみの思い切ったポート構成で世界をざわつかせた、あのモデルです。2016年の発売からちょうど10年が経とうとしている2026年現在、果たしてこの化石……もとい、かつての名機はまだ実用に耐えうるのでしょうか?
結論から言うと、この記事はまさに今、その2016年製MacBook Proで執筆しています。
10年前のMacを2026年に使ってみて分かった「意外すぎる実力」と「やっぱり隠せない老い」を、正直にレビューしていきます。
執念のVentura化。OpenCoreで無理やり延命してみた
まずOSについて。2016年モデルの公式サポートはとっくに終了しており、普通に使えばmacOS Montereyが限界です。しかし、今回は「OpenCore Legacy Patcher (OCLP)」を使用して、無理やりmacOS Venturaをインストールしてみました。
「非公式ツールで無理やり新しいOSを入れたら、カクカクで使い物にならないのでは?」と思うかもしれません。筆者もそう思っていました。
しかし、驚くべきことに今のところ不具合は一切感じていません。
Wi-Fi、Bluetooth、AirDropといったAppleエコシステムの必須機能も普通に動作し、ブラウジングやテキスト入力などの基本操作において、OSレベルでのもたつきを感じることはほぼありませんでした。Intel Mac、恐るべしです。
2016年のMacBookがVenturaになったのはApple側のサーバーではどう処理しているんですかねw

Photoshop 2025が意外と動く
「テキストが打てるのは当たり前。じゃあクリエイティブな作業はどうなの?」ということで、最新のPhotoshop 2025をインストールしてみました。
結果は……まぁ使えますと言ったところです。
起動時間を計測してみたところ、約12秒。もちろんM4 Maxの「一瞬で立ち上がる」感覚に比べれば時間はかかりますが、それでも「遅すぎてイライラする」というレベルではありません。
ただ、起動してしまえば、軽いかと言われるとそうでもなく少し重たいなという感じはあります。
日常的な写真編集であれば、2016年モデルでも全く問題なくこなせてしまいます。
バッテリーは無事。しかし「AC電源必須」の罠
今回引っ張り出してきたこの個体、実は過去にあまりハードに使っていなかったため、バッテリーのヘタりはほとんどありませんでした。充電器なしでもそれなりの時間稼働してくれます。
しかし、ここで一つ明確な弱点を発見しました。
AC電源(充電器)に繋いでいる時は滑らかに動くのですが、バッテリー駆動になった途端、画面のフレームレートが明らかに低下するのです。
体感ですが、おそらく50fps出ていません。カーソルの動きやスクロール操作に、ほんの少しだけ「引っかかり」を感じます。おそらく、古いIntel CPUと劣化したバッテリーの組み合わせにおいて、システムが強制的に省電力モードに入り、パフォーマンスを意図的に絞っているのだと思われます。
「外でサクサク快適に作業したい」という場合は少しストレスを感じるかもしれませんが、AC電源に繋ぎっぱなしの「据え置きサブ機」としてなら、この問題は完全にクリアできます。
賛否両論のTouch Barとバタフライキーボードを懐かしむ
久しぶりにこのモデルを触って、最もノスタルジーを感じたのはハードウェアの意匠です。
タイピングするたびに「ペチペチ」と鳴る薄型のバタフライキーボード。そして、当時は賛否両論を巻き起こし、結局最新モデルからは姿を消してしまった「Touch Bar」。
現行のキーボードはバタフライキーボードではなくなりましたが、正直こちらの方が個人的にはお気に入りです。ただ、チャタリングの不具合で修理したことがあるので満点ではないですがw
また、Touch Barも個人的には結構なお気に入りですがFキーの上につけてほしいですよね。
まとめ:2026年でも「用途を絞れば」全然アリ
10年前のMacBook Pro 15インチ(2016)を2026年に使ってみた総評はこちらです。
OpenCoreを使えばVenturaでもメッセージやAirDropなどのApple純正機能が動く
Photoshop 2025の起動は12秒。意外と実用的
ただのUSB-CではなくThunderbolt 3が4ポートついているので実はIOが最強
テキストやブラウジング程度であれば問題なく使用可能
今見ても全く古さを感じないアルミ削り出しの美しいデザイン
バッテリー駆動時は画面のFPSが落ちてカクつく(AC電源推奨)
バタフライキーボードのペチペチ感は好みが分かれる
M4 Maxのような最新機は、確かに圧倒的なパワーと快適さを提供してくれます。しかし、テキスト執筆、ウェブブラウジング、軽度の画像編集といった「日常の作業」においては、10年前のMacでもまだ使えることが証明されました。
WordやExcel、PowerPointも問題なく使用できました。
あと個人的に重要なのがChromeの最新バージョンがサポートされていることです。
Montereryは残念ながらChromeの最新バージョンを使用することができません。
「最新スペックを追い求めるだけがガジェットの楽しみ方ではない」。この2016年モデルは、そんな当たり前のことを思い出させてくれる、素晴らしい名機です。
皆さんの押し入れにも、眠っている名機はありませんか?たまには引っ張り出して、新しいOSを入れて遊んでみるのも一興ですよ。
中古で買うとしたら
中古買うとしたら3万円以下であればといったところです!
この世代はBootcampも対応しているのでWindowsを起動させればさらにサクサクに動くと思います。
筐体完璧+GPU付きi7が3万であればかなり良いかと思います。



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