「動画撮影したSDカードをフォーマットしてしまった…」
「大事なメモを誤って削除してしまった…」
誰にでもこのような経験はあるのではないのでしょうか?
特に容量が大きく特殊なフォーマットであるProResやMXFなどのプロ向け動画ファイルは、フリーソフトではなかなか復元できない(または壊れて再生できない)ことが多いです。
今回はデータ復元専門ソフト『MiniTool Power Data Recovery』を使用し「本当に業務レベルの動画ファイルも戻るのか?」を実際に実験して確かめたいと思います。
MiniTool Power Data Recoveryとは?
- 概要: MiniTool Software Ltdが開発・提供している強力なデータ復元ソフト。
- 特徴:
- HDD、SSD、USBメモリ、SDカードなどあらゆるメディアに対応。
- 誤削除、フォーマット、パーティション紛失、システムクラッシュなど様々な状況に対応。
- 無料版でお試しが可能
以前にWindows 10から11にアップデートする際にグチャグチャになったシステムを修復するために使用したMinitool Partition Wizardの開発元と同じ会社のソフトウェアになります。
【実証実験】USBメモリから削除したデータを復元できるか?
今回はMiniTool Power Data Recoveryの性能を試すべく、いくつかのファイルをUSBメモリにコピー、削除しゴミ箱からも削除した後に復元しどの程度の完成度でファイルが戻ってくるかを確認したいと思います。
- 検証環境:
- メディア:USBメモリ 64GB
- OS: Windows 11 64bit
- 削除したファイル:
- テキストファイル(TXT)
- 写真(JPG, PNG)
- プロ向け動画素材(ProRes 422 HQ , MXF XDCAM HD422)

今回のmov・mp4・mxfファイルの中身はARIB STD B28に準拠したカラーバーに-20dbの1kHzトーンが記録されています。
復元後に中身のデータが改変されていないかを波形モニターを用いて正確に調査しました。
復元手順と結果
▼まずソフトを立ち上げて復元したいディスク(ドライブ)を選択します。

▼特に難しい設定などをせずに自動的にファイルスキャンが始まります。

▼スキャンが終了したら左リストのUSBメモリの✅を入れ、右下の「保存」ボタンをクリックします。

▼復元するファイルの保存先を選択し「OK」をクリックします。

復元時は復元したいディスク(ドライブ)とは必ず別のディスク(ドライブ)に復元する必要があります。復元元と復元先のディスクを同じにしてしまうと復元の成功率が一気に下がります!
▼各ファイルの復元が自動的に進みます。

▼復元が終わると削除前のファイル全てが完璧に復元されていました。

ファイル名が維持されているのはかなり嬉しいポイントです。
復元したファイルを確認してみると全て正常に再生、プレビューが可能でした。
波形モニターで確認しても映像データ・音声データに復元の前後で差異はありませんでした。
また、ファイルのメタデータ自体も完璧に復元されていました。

今回のファイル復元はセクタを読み出してファイルを再構成したものではないと推測されます。
使ってみて分かったメリット・注意点
- メリット:
- スキャン精度が非常に高い(他ソフトでダメだったファイルも出る可能性がある)。
- 復元したい特定の拡張子(.png .mp4など)で絞り込みで復元ができるので、大量のデータから目的のものを探しやすい。
- 注意点:
- 「ディープスキャン(徹底解析)」には時間がかかる場合がある(大容量HDDなどの場合)。しかし、その分精度は高い。
まとめ:プロの現場でもお守り代わりに
結論: MiniTool Power Data Recoveryは、一般的なファイルはもちろん、クリエイターが扱う特殊な動画ファイルにも強いことが判明しました。
まずは無料版で、消えたファイルが見つかるかスキャンだけでも試してみる価値ありです!
製品情報
- プラットフォーム: Windows / macOS
- 価格: 無料版 / 有料版
- 開発元: MiniTool
- 公式サイト: MiniTool Power Data Recovery
追加検証
テスト環境について
大容量のHDD(18TB)が壊れてしまいデータを読み出すことができなくなってしまったので保存されていた画像データの復元ができるかを追加で検証しました。HDDはmacOSでExFATにフォーマットされており、ファイルシステムが破損してしまったため、MiniTool Power Data Recoveryの復元機能を試すことにしました。
Power Data RecoveryはWindows版を使用しています。
復元方法 – カービング技術を使用
ExFATが壊れた状態では、通常のファイルシステムからの復元が難しいため、カービング(ファイルのヘッダーとフッター情報を元にデータを復元する手法)を使用します。この手法により、ファイルシステムが破損していても画像データを高精度で復元できました。
ExFATにおいてデータがエクスプローラーやFinderから正常に見れなくなった時、データ自体が消えたのではなくデータの配置図のようなものが壊れているだけの場合があります。
スキャンの速度とプロセス
全セクタースキャンは、40時間かかりました。他社から出ているソフトと比べると少々スキャン時間が長いですが、復元精度を考えると、この時間は妥当かなと思います。
結果的には画像データを無事に復元することができました。
ただ、単に18TBのHDDが遅いだけで復元の処理が遅いという訳ではありません。
カービングの精度が低い場合、画像データが壊れて開けなかったり画像が開けたとしても中身の画像がぐちゃぐちゃになっていることもあります。

今回の検証では無事にカービングを使用した復元も成功しました。




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