待ちに待った瞬間…と言いたいところですが、ちょっとだけ条件付きです。
Apple Silicon搭載Macユーザーにとって、長年の夢だった「eGPU(外付けGPU)」のサポート。なんとこの度、AppleがNVIDIAおよびAMDのeGPUを動作させるドライバを正式に承認したことが明らかになりました!
立役者は、AIアクセラレータシステムなどを手がけるTiny Corp。彼らのXへの投稿によると、ソフトウェアがAppleからサインされ、Macに外付けGPUを繋いでAIのLLM(大規模言語モデル)処理をさせることが可能になったとのことです。
実際に実行してみたユーザーも現れているようです。
セキュリティ無効化の裏技はもう不要
実はTiny Corp、2025年5月の時点ですでにApple SiliconでのeGPU動作テストを成功させていました。ただ、当時はシステム整合性保護(SIP)をわざわざ無効化するなど、無理やり動かす「裏技」が必要だったんです。
でも今回はAppleのお墨付き。Tiny Corpいわく、今のインストール作業は「Qwen(AIモデル)にだってできる」くらい超絶簡単になったそうです。
背景にあるのは、狂乱の「Mac枯渇問題」
なぜ今になってAppleが動いたのか? その背景には、AIエージェント「OpenClaw」の台頭によるハイスペックMacの異常な需要増があります。 巨大なユニファイドメモリを積んだMacが飛ぶように売れており、納期はあっという間に「6日」から「6週間」へと悪化。ついにはMac Studioの512GBメモリ構成が注文すらできなくなり、256GBモデルもちゃっかり400ドルの値上げが実施されるほどのパニック状態になっています。今回のeGPUサポートは、そんな爆発的なAI需要に応えるための大きな一手と言えそうです。
RTX5090を搭載することでVRAMは32GB、ただユニファイドメモリ256GBを選ぶことができるのがMacStudioの強みなのでAIの分野でどのように活用されるのかはあまりわかりません。NVIDIAと相性の良いLoraなど向けでしょうか?
ゲーマーの皆様へ、残念なお知らせです
「よっしゃ!これでMacでも激重PCゲームが最高画質で遊べるぜ!」とガッツポーズをした方、本当にごめんなさい。
今回承認されたドライバは、NVIDIAやAMDといったGPUメーカー公式のものではなく、Tiny Corpが独自開発したAI LLM実行に特化したカスタムドライバです。つまり、ゲーム用には作られていません。 仕事(AI開発)と遊び(ゲーム)を1台のMacで完結させたかった人にとっては、かなり悔しい仕様となっています。
とはいえ、これまで何千万円もする専用のAIスーパーコンピュータに頼るしかなかったトレーニングや推論が、手持ちのMac+eGPUで(制限付きとはいえ)回せるようになるのは、AI開発者にとって間違いなくゲームチェンジャーです。
ちなみにTiny Corpは現在、AMD 9070XTを4基搭載した「red v2」(12,000ドル)や、RTX Pro 6000 Blackwellを4基積んだ「green v2 Blackwell」(65,000ドル)を販売中。来年2027年には、なんと720基のGPUを積んで1エクサフロップスのパワーを叩き出す約1000万ドルの「exabox」も計画しているとか。
ゲームにこそ使えませんが、あなたのデスクにあるMac Studioが、バチバチのAI開発マシンに化ける日はもうそこまで来ていますよ!


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